禁止改訂

2021年2月17日 ゲーム
下環境からついにウーロ、オーコが出禁処理になりました。
驚くべきことに、いまだスタンダードリーガル(禁止にはなっていますが)であるというのに複数のフォーマットから姿を消してしまいました。
昨今のカードパワーのインフレを象徴する2枚の退場に古いレガシープレイヤーたちは歓喜している様子が見受けられます。

今回の禁止改定は個人としては大変に喜ばしいと思っています。
まず、パイオニアとモダンは旧スタンダードで禁止されている危険なカードがそのまま蔓延する場所になっていました。
再生、ウーロ、原野、オムナスなどのハイパワーカードたちが跋扈し、アグロ戦略を悠々と攻略していました。モダンとパイオニアのウーロオムナスを使うデッキが似通った構成だったことを見れば、今回の禁止はこうなると予想できたでしょう。
レガシーはゲームとして見ればデルバー、スノーコ、コンボとバランス良く見えがちですが蓋を開ければアルカニストビー玉オーコウーロの中から何枚かを選んで、もしくは全てを使っているデッキばかりでした。
古い時代のモダン、レガシーに身を置いていた自身としては禁止改訂はまさにやりたかったmtgへの回帰であり喜びを隠せません。

しかし、近代プレイヤーはそうだったのでしょうか。
私の周りにはスノーコを好む、若いプレイヤーが複数人おりました。
新しいカードたちは、それらを中心に何枚かのデュアルランドと意志の力を揃えることでレガシーに新規参戦する足掛かりになり、またゲームに勝利することを可能としてくれていました。彼らが失ったものを考えると複雑な気持ちにならざるを得ません。何故ならば、オーコによって私が好きだったデッキを諦めたことと同じか、それ以上に悲しいことだからです。
過去、大規模粛清により健全な状態を取り戻したスタンダードのプレイヤーがあまり増えたように思えない現状を鑑みるに、本当に昨今の禁止改定は致命であると思われます。
現在デュアルランドの高騰は青天井となり、特に青を含む4種は既に一般人の趣味品としては明らかに桁違いの価格まで到達しています。彼ら若いプレイヤーがデッキを乗り換える大変さは我々古いプレイヤーよりも随分とハードルが高いように思われます。

そしてモダンホライゾン2を迎える時期が近づいています。
もしかするとまたとんでもないカードの登場によってモダンやレガシーは破壊されてしまうかもしれません。歴史が繰り返されないことを強く願います。
オーコウーロによって好きだったフォーマットを破壊された全てのプレイヤーと、オーコウーロを失って好きだったデッキを失った全てのプレイヤーに、もうこんな悲しい出来事が起きないように、と。


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